バンドマンのサクセスストーリーだけど…
とても今さらではあるのですが、GLAYのTAKUROの著書「胸懐」を読んでみました。
内容を簡単に言うと、TAKUROの生い立ちとTAKUROから見たGLAYのサクセスストーリー、そして執筆当時のTAKUROの人生観を書いてみた本という感じです。
わたしは「アマチュア時代貧乏でマジ辛かった、けど今は人気あって売れて最高っす。今なら何でも広く考えられます!戦争反対!」みたいなありがちなサクセスストーリーを期待して読んだのではなく、以前にも書いたドラムの脱退劇とかそこら辺をTAKUROはどう考えているのかな?というところを知りたかったのです。
が、そういったことに関する記述は一切無く、まるでなかったかのようになっているので驚きました。
ジロウはGLAYに吹き込んだ新しい風だった。
新しい風が吹いてGLAYという黄金の三角形は四角形に……いや、完璧に四分割された美しい円になった。
って、え?その時AKIRAいたよね?それなのに黄金の三角形とは?!
そもそも、スタジオに来なくなったSHINGOに真意を問い質しに行ったのも、AKIRAの著書によるとAKIRAとTERUだったはず。(くじ引きだかジャンケンだかで負けた二人)
そういった重要な役目をしてもらったメンバーについて全く触れないとは恐れ入ります。(他にもAKIRAはGLAYに大いに貢献していた)
メンバーが安定しないのは、テッコと、トノと、僕の三人の絆が強すぎたからだ。
っていうのもちょっと違うような気がします。
これもAKIRAの著書によると、当時TERUに子どもがいたという事実をAKIRAだけ知らされず、ファンの子の噂で初めて知ってショックだったとのこと。
AKIRAとしては、GLAYのメンバーとは兄弟同様に遊んだりしていたのに自分だけ仲間外れみたいな状況にとても傷付いたようです。
(そんなことがあったのでTERUの結婚式への誘いもお断りしたそうな)
函館組が勝手に他のメンバーをハブにしていたようにわたしには映ります。
ついでに言うと、ドラム不在でピンチの時にNOBUMASA(AKIRAの幼馴染み)に頼み込んでメンバーに加入させたのに、その後すぐにクビ宣告したのもTAKUROでしたね。
函館で育った久保琢郎として、ロックバンドのリーダーとして、日々、何に苦悩し、何に希望を見出しているのか。秘めた想いすべてをありのままに綴った、傑作エッセイ!
こんな紹介が裏表紙に書いてありますが、全然すべては綴っていなくて、GLAYをTAKUROをより良く見せるためのよくあるアーティスト本でした。
この本の後にアンリミテッドとの訴訟問題とかが出て来るので、そういった面も含めたもっと深い本が読みたいですね。
わたしはこんな文章書いているけど、別にGLAYのこと嫌いじゃないですよ。
むしろ好きですよ。
「灰とダイヤモンドAnthology」も買いますよ!
AKIRAとNOBUMASAの脱退についてネットで見られる嘘情報に心を傷めます…