「ヤンキー経済」を広範囲で先取りしていた地域…

ようやく手に入れてすぐに読み終わった「ヤンキー経済」

HONZで成毛眞さんとか佐々木俊尚さんがオススメしていたりして気になっていた「ヤンキー経済」という新書。
ネットでも近くのリアル書店でも品切れでなかなか手に入らないので諦めて楽天ブックスで注文したのですが、一向に入荷されないので痺れを切らしてキャンセルした上で天下のAmazon様のマーケットプレイスで購入したもののさっきKindle版が出ていることに気付いて軽くショック!

長ったらしいわたしの購入までの前置きはさておいて、内容のほうは面白かったです。
面白かったのであっという間に読むことができました。
小さい点では「ちょっと違うような…」と思うところもありましたが、概ねは本書に同意できます。
特に「地元志向のマイルドヤンキーはみんなで乗れるミニバンを欲しがる」という点はまさに!という感じです。

ブランド品も大好きなマイルドヤンキーにとっては、ドン・キホーテとかリサイクルショップのセカンドストリート、万代も最高のスポットでしょうね。
普段着のファッションに関しては、ユニクロよりもしまむらやアベイルなどのほうがマイルドヤンキーには好まれる気がします。
(あ、わたしもアベイル大好きです!)

北海道はずーっと前からマイルドヤンキーの巣窟!(だと思う)

本書では、地元志向のマイルドヤンキーはここ数年で増えてきたというような書かれ方ですが、北海道という地域に限って言えば昔からそのような人ばかりだったような気がします。
わたしの肌感覚なので、具体的に何年前からというのは言えないのですが、この本を読んですぐに納得して腑に落ちたという点からしても、昔からそういう人が多かったからだと思うのです。

わたしは2000年代初期まで小樽に住み、途中から札幌に引っ越しまた数年前から小樽に戻って来ています。
小樽では今も昔もマイルドヤンキーみたいな人ばかり見るし、札幌に住んでいる時もオフィス街の都心から少し離れるとやっぱりマイルドヤンキーみたいな人が多かったと思います。

家族で函館まで弾丸ドライブ(あ、これもマイルドヤンキーの好むことだ!)をすることが年に数回あるのですが、函館で見掛けるのもやはりマイルドヤンキー的な人が多いです。
特に深夜の函館山に行ったりすると、仲間とドライブで思い出作りみたいな若者が頻繁にやってきます。
(そして本に書いてあるように割と短時間で去っていく)

恐らく、北海道の主要な市町村はどこもこんな感じだと思うんだよなあ。
そう考えると、北海道は東京などの首都圏とは明らかに異なる消費文化が昔から育まれていると思うんですよね。
でも、北海道内で生まれほとんど北海道外に出たことが無い人たちからすると、首都圏との違いがわからない。
日本において自分たちが普通だと思っている。
(東京とかにおいそれと遊びに行ける距離ではないし仕方ない)

著者の原田曜平さんには、ぜひ昔からの北海道の消費文化についてディープに調べて本に書いてもらいたいですね。
恐らく、昔からマイルドヤンキーみたいな人が多い地域だと思うんだよな。
北海道って広いしその分人口も多いから、北海道のマイルドヤンキーをターゲットにしてヒット商品を生み出せば、なかなかな売り上げを見込めるのではないでしょうか。

余談ですが、「若者の喫煙離れ」みたいなことが言われて久しいですが、北海道に限って言うと全然そんなことありません。
老いも若きも男も女も喫煙者は多いと思うし、禁煙したという人もあまり多くないです。


Kindle版がこんなに早く出ると知っていたら…

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