初回盤で聴くと物足りないかも…
D’ERLANGERのニューアルバム「J’aime La Vie」を購入したので、遅ればせながら感想をば。
アルバム全体を通して聴いた印象としては、アップテンポで激しい部分は鳴りを潜めてよりアダルティになったような気がします。
決して大人しくなったわけではないのですが、以前のような攻撃性が少なくなったなと。
(ドラムは相変わらず激しいですが)
代わりに鼻歌で歌っちゃいそうなキャッチーなメロディーの「Je t’aime」のような曲が目立ちます。
最も驚いたのがアルバム全体の収録時間から見たボリュームです。
ボーナストラック入りの通常盤でも11曲39分しかありません。
ボーナストラックの「Loveanymore -J’aime La Vie version-」が、6分超あるので、それを考慮すると初回盤は約32分。
決して収録時間で作品の価値を計るものではありませんが、それにしてもちょっとボリューム不足過ぎやしませんかね。
1曲目のSE「Kilmister=Old No.7」は1分ないし、2曲目「Harlem Queen Complex」3曲目「Harlem Queen Romance」は実質2つで1曲みたいなもので両方合わせてようやく4分。
なので5曲目くらいまでは本当にあっという間です。
初回盤を買った人はあまりの短さに驚くのではないでしょうか?
だからと言って作品が悪いものではないのですけどね。
個人的には前作の「Sweet Emotion」のような破壊力抜群なアップテンポで激しいキラーチューンがないのが残念ではありますが、リードトラックの「バライロノセカイ-Le monde de la rose-」なんかはキャッチーでノリも良くてお気に入りです。(3分もない短さだけど!)
このボリュームだとライブで全曲演奏されるのは確実だと思いますので、凝縮された作品が過去の楽曲と混じってどのようにライブで展開されるのか楽しみです。
余談ですが「Loveanymore -J’aime La Vie version-」に関しては、前回のリメイクのほうが良かったです。
というのも、テンポが遅過ぎて…。
「SAD SONG」とか「AFTER IMAGE」もそうなんですけど、Tetsuのドラムがゆったりし過ぎてて苦手。
決してTetsuのドラムが嫌いなわけではないのですが、特にバラードをライブで演ったりすると必要以上にテンポを落とし過ぎてる気がするんですよね。
なんだかそれによって曲がくどくなってしまっている印象を受けます。
(「SAD SONG」は「BASILISK」収録バージョンが一番好きです。)
音源としてのボリュームを取るか、ライブ映像のDVDを取るか…。わたしは両方買いました。